翻訳者のブログ

著者雑感 ~人生のご褒美~

今日は月に一度の通院の日。
日々を穏やかに過ごせることを
感謝している、と主治医に告げたら、
「人生のご褒美ですね」と言われた。

素敵な言葉だと思った。
他に何が要るだろうか?
一日に感謝して床に就き、
朝には感謝して目覚める。

主治医の言葉に、ふと
ある詩歌を思い出した。
50年近く前に、アメリカで
学ぶ機会を得た時に出会った歌だ。
既にご存知の方もおられると思うが、
素敵な歌なので、ここにご紹介したい。

Weston Prioryの詩が素晴らしい。
(2021年3月29日 訳者)

Wherever You Go..The Song of Ruth.
“Wherever You Go” by the Monks of Weston Priory is a song based on The Book of RUTH..The Old Testament. It relates to the words Ruth spoke to her mother-in-law Naomi. It speaks of faithfulness, love, friendship and sacrifice. “There is no greater gift than the gift of love and friendship” Below is a simplified …
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拙いけれど、詩を訳してみた:

あなたの行く処に、私も参りましょう。
あなたの住む処に、私も住みましょう。
あなたの民は、私の民となり、
あなたの神は、私の神となるでしょう。

あなたの永眠る処に、私も永眠りましょう。
そして、私はあなたの傍らに葬られるでしょう。
私たちは、永遠に離れることなく、
私たちの愛は、人生の賜物となるでしょう。

私の人生の綾を織りなす糸となってくれたすべての人へ

あなたが私の存在に織り込んでくださった
彩と綾は、一片の歌となりました。
私は、その歌を永遠に歌いたい。

私たちの中には、ある不思議な力があって、
互いの人生が触れ合う時、
何かが起こるのです。
その時、私たちはそこにいて、
それを見守らなくてはなりません。

人生に夕闇が下りる時、
何をしたか、
何を成し遂げたかは
大したことではありません。

けれども、人を愛してきた
その真摯な心は、
誇らしげに語るでしょう。
私たちが互いに、
人生の大いなる賜物であったことを。