その方は、長いこと
リウマチに苦しんでおられた。
祈りの人だった。
その方によく言われた、
「からだの声に耳を傾けて!」
私は、いつもがむしゃらに
一所懸命走っていて、
身体の声が聞こえていないことが多かった。
だから、いつも具合が悪かった。
祈りは、魂の神殿である身体に
耳を傾けることだったのだ。
自分を労わることは、
祈りに通じる。
今でも、常に不調を抱えているが、
ようやく、その方の言葉の意味が
分かるようになった気がする。
身体の声に耳を傾け、
感謝して受けとめること。
癒しは、きっとそこから訪れる。
救いは外から来るのではない、
中に在る、といつも感じていたが、
それは、このことだったのだ。
「からだの声に耳を傾けて!」
(2021年6月24日)
(訳者)