翻訳者のブログ

著者雑感 ~あわれみ~

憐みこそは
究極の愛の形ではなかろうか。

憐みを同情と混同して
上から目線の感情と
思っていた時期があった。

でも、今マタイ受難曲の
「憐み給え、我が神よ」を
聴きながら、ふと思う。

寝たきりの母に抱いた
胸を刺し貫かれるような
愛おしさ。。。

あれは、憐みの感情だったのだ。
神さまがくださった賜物
究極の愛おしき想い。

わたしは
寝たきりの母を通して、
神さまから憐みをいただいた。

求めて得られるものではない感情、
あわれみ。
憐みとも 哀れみとも書く。

「憐み給え、我が神よ」
なんと素敵な祈りだろうか。
(2022年8月19日)