翻訳者のブログ

著者雑感 ~老いのつぶやき~

母が今生きていたら、
どんなに楽しかろう。

わたしより
輪をかけて年寄りの母と
老いる哀しみと愉しみを
語り合えたのに。

今なら、
もっともっと分かち合えたのに。
母はもういない。

老いるということは
それを受け入れることで
愉しくなるものだ。

病もおんなじ。
受け入れることで、
愛おしい存在になる。

愉しみは
愛おしさから生まれる。
厭うことからは生まれない。

同年齢の母と
語り合う、
そんなシュールな夢をみる。
(2022年11月1日)