翻訳者のブログ

著者雑感 ~久しぶりの読書~

ひねもす寝て暮らし
医師の診察を受けるだけの
優雅な入院生活

退院前の2日間
眼帯が外れて
両目でものが見える
有難さを実感

ゆとりがあったら
読もうと持参していた
ヘルマン・ヘッセの
「シッダールタ」

初めて読んだのは
英語版で50年前
アメリカに半年間留学
させてもらった時

今回は初めて
日本語で読んだ
50年前の感動が
そのまま蘇ってきた

読みながら
もう一冊
思い起こした本がある

サマセット・モームの
「九月姫とウグイス」

どちらにも
不変の「自由」が
描かれている気がした

金の鳥かごに
自分の意志で入り
養生して出ていく自由

なんという贅沢!
神に感謝!
(2023年1月16日)