翻訳者のブログ

著者雑感 ~心に残る言葉~③

*祈りが平和への道なのは、それが「心地よい」愛につながるのではなく、憐み深い愛へとつながる道であるからです。つまり、人に手を差し伸べ、人を思いやる、見返りを求めずに他者に尽くすことのできる愛につながるからです。

*マートンは記しています:「キリスト者の愛の根っこ、それは、愛そうとする意志ではなく、自分が愛されているという確信である」と。十字架に付けられたキリストの精神で生きるということは、神の忠誠を信じて生きること、神の「わたしはあなたを愛している、わたしはあなたと共にいる」との言葉を心に抱いて生きることなのです。

*自分が神を必要としていることに気付いた時に初めて、私たちは神を見出すことができます。

(「フランシスカンの祈り」より)