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デニス・バリーによるインタビュー

見知らぬ人に出会って、どうしてかはわからないけど、すぐに好きになってしまったという体験はありませんか?
笑顔が素敵だったから?
口にした言葉が良かったから?
過去生で知っていたのかしら?ことによると・・・ごくまれにだけど、繋がっていると感じる人っていますよね。
「フォール」に出会った時も、そんな感じでした。彼女は日本に住んでいて、私はニューヨークで、一度も会ったことがないのに。私たち二人は、インターナショナル・オンライン・メディテーション・グループに属していて、フェイスブックでおしゃべりをするだけの、言わば書き言葉での付き合いでした。
「ことば」が純然たるエネルギーを運んでくれたんだと思います。結局、彼女は私の人生で最も影響力のある存在になりました。会ったこともない人が、こんなにインパクトがあるなんて、どういうことでしょう?

実はね、直感に従えば、良いことが人生に起こるってことを知っていたのです。
彼女がフェイスブックページで、彼女の本に「いいね」してくれないかと頼んできた時、「フォール」にピンとくるものがあったので、そうしました。わけもないことでした。
一度クリックしたからって、どうってことないじゃん?
それどころか、彼女に何かしてあげたいと思い、さらに一歩前進してみました。アマゾンで本を買ったのです。そして、読んでみました。会ったこともない人にそこまでするなんて、すごくない?

本を読み終える頃には(途中でやめることができなくて、3日で読んでしまいました)、自分がすっかり謙虚になっているのに気がつきました。
そこまでしてくれたのは、彼女の方だったのです。その本は真理の音色を響かせていました。私は文字通り、一言一句を貪り読みました。どれも大切なことばかりでした。
一言一言がまるでドラムの振動のように、私の中を響き渡りました。すべては、私が求めていたものでした、自分が何を求めていたのかも知らずに。
私の中で何かが変わり、私は人生を違った目で見るようになりました。すべては前より鮮明になり、もっと意味を持つようになって、私は自分が守られていると感じました。
以前はあんなに混乱していたのに ― 何でこうなるの?なぜ苦しまなきゃならないの?私たちはひとりぼっちなの?こんなことに意味があるの?などなど、質問だらけだったのです!それは、私の頭と心を安らがせてくれる、香油(バーム)でした。

この内面の変化のお陰で、私は安全圏から一歩踏み出し、かつては夢にすぎなかったプロジェクトを立ち上げています。もう失うものは何もないと感じています。最初の憧れも含めて、ものすごい量の仕事をすることになったのでした。

マーチン・ルーサー・キング・ジュニアのように、「フォール」には夢があった、それも文字通り、多くの夢が。すべては彼女の実体験に基づいています。
ある時、なぜ体験を打ち明ける気になったのか、そこから人々に何をくみ取ってもらいたいかと尋ねると、彼女はこう答えました:

「あぁ、どれほど多くの人に読んでもらいたいと思っていることか!でも、それは、自己満足ではなくて、本当にシェアしなくてはならないと思ったからなの。そこには癒しと助けの力があって、その力は私のものではないの。それがあれば、人生をもっと良く理解できるようになるし、自分のことも良くわかるようになって、自分の中にある他の次元とも繋がれると言うことにも気づけるのよ」

「フォール」の声で語られるこの本のことを、もっと知りたくて、そして、皆様にも私と同じような素晴らしい思いをしていただきたくて、「少年と天使たち」の著者にインタビューしましたので、ご紹介します。

「少年と天使たち」(Foal and the Angels)の著者とのインタビュー:

デニス:ご自分の体験に基づく「少年と天使たち」をお書きになりましたが、それは、いわゆるスピリチュアル・ジャーニー(霊的旅路)ですか?

著者:そうです。数年にわたり夢を見続けました。そして、それらの夢の中で人生の意味についての洞察を授けられ、集中講義を受けたのです。
どのようにしてそれが起こり、どのように感じられ、脳裏に刻み付けられたかをありのままに本に書きました。この体験ほど真実と思われるものはありませんでした。それほどリアルだったのです。
それは、夢とメッセージと声を通して授けられる知恵の集中講義でした。私はそれを「天使の学校」と名付けました。天使としか呼べない存在に導かれていたからです。
私は、人生の神秘への答えを求める少年「フォール」を通して語ることにしました。彼の無数の質問のすべては、夢を通して答えられました。これはおとぎ話です。それも本当の。

デニス:なぜ夢を見させられたと思いますか?なぜ、あなたが「選ばれし者」なの?自分は特別だと思いますか?

著者:いえ、いえ、私は「選ばれし者」などでは決してありません。それこそは私が避けたかったことです!
だからこそ、おとぎ話の形にして、偽名を使ったのです。
メッセンジャーについての本ではなく、メッセージについての本にしたかったからです。
私はフォールですが、あなただってフォールです。誰でもフォールになれるのです。月並みな言い方ですが、本当に、現実的に、私たち誰もが、他の次元とコンタクトする可能性を持っているのです。大切なことは、ただ聴くこと、耳を研ぎ澄ますことです。
そうすれば、(敢えて天使と呼ぶ必要はなく)誰でも、無神論者でも持っている良心の声と言ってもいいかもしれない小さな声が聞こえるでしょう。
私のような人間に、ちっとも特別でないフォールに、起こったことなら、誰にだって起こりうるのです。それこそは、私が伝えたかったメッセージです。
なぜ、こうした夢を見るようになったのかは、いまだに私にもわからない謎です。あくまで推測ですが、巡り合わせなのではないかとも思えます。私には見えない大きな絵が描かれているのではないかと言う気がします。

デニス:夢を見始めた頃、それが重要な夢だと気づいたのはなぜでしょう?

著者:そうですね、気づくのは割と簡単でした。こんなパワフルな夢を見させられると、夢が「現実」よりもずっとリアルになってきます。もはや夢を見ているのではなくて、体験しているわけですから。もはや疑いようがありません。
フォールの物語には描き切れなかったものすごく素晴らしい夢が、まだたくさんあります。一晩で5~6個の夢を見ることもあり、その時はくたびれ果てましたが、必ず最高の気分になれるのでした。四六時中眠っていられたら、夢が見られていいのになぁと思ったことが何度もあります。
また、目覚めている時に疑念や問題がメッセージや声を伴って頭に浮かぶことがありました。そんな時は、疑念を振り払うのに大変でした。それは皆私の頭の中だけの、想像にすぎないことなんだという考えが、いつもありましたが、そんなことは、もうどうでもよくなりました。私にはあまりにリアルで、聞こえてくる言葉はあまりに深い知恵に満ちていて、美しくて、自分の言葉のはずがありませんでした。
自分の中で折り合いをつけて、このことを他の人たちとも分かち合おうと決めた後でも、やはりそれは、ものすごく大きな、乗り越えなければならない壁で、分かち合うに至るまでには、長い年月がかかりました。

デニス:この体験で、あなたご自身とあなたの生活はどのように変わりましたか?

著者:そうですね。至福感と完璧と言う思いは薄れて来ましたが、内面を「知った」と言う認識は残っていて、それはうまく説明できません。
真の自己とか死後のいのちについての疑念は持たなくなったように思います。
今では、世の中の見方が変わり、いのちについても、理解が深まったと感じます。
でも、エゴから解放されたわけではありません。レッスンは続いていて、日々の生活の中で失敗もするでしょうが、前よりも自分で「気づける」ようになったというか、どのように生きたいのかを意識するようになった感じがします。

デニス:死ぬのは怖いと思いますか?夢を見るようになる前は怖かったですか?

著者:死ぬのが怖いのではなく、苦しむのが怖いです。苦しんで死ぬというプロセスが怖いですね。死それ自体は、もう怖くなくなりました。

デニス:これらの体験を仕組んだのは誰だと、何だと思いますか?

著者:そんなこと知る由もないですが、多分「私たち」、生まれ変わる前の私たちかもしれませんね。
誰が仕組んだのか分かれば面白いと思いますが、それを知ることはさほど重要ではないと言う気が今はしています。ただ起こったと言うこと、その事実に集中するのが大切なんじゃないでしょうか。

デニス:神を信じていらっしゃいますか?信じていないとしたら、何を信じていらっしゃるの?

著者:もちろん、信じています。

デニス:夢を見始める前は別の存在を信じていたのですか?

著者:私はカトリックの国で育ったので、教会の信条の多くが身についていると思います。とは言え、そうした信条の多くは、私には長いことピンとこないものでした。でも夢を見たり、声を聞いたりするようになってから、多くの不要な規則から自由になった気がします。すべては、はるかにシンプルになったように思えます。

デニス:人間としての私たちの存在って、幻想だと思いますか?この世の生活って幻想?

著者:それに対してちゃんと答えられるような立場ではありませんが、一種の夢なんじゃないかしら?
あるいは、体外離脱(OBE)体験の逆バージョンか?「体内」体験か?
それとも、実存体験それ自体が別次元??
それも、これも考えてるだけで、果たして信じてるかどうかも怪しい。
実はね、自分が何を信じてるかってことに、あまり興味がないんですよ。むしろ、来るものは拒まずで、それを体験して、感謝しようと。それよりも何よりも、体験に名前を付けて信条にしてしまわないことが大切かも。信条は変わるものだから。
でも、体験は変わらない。つまりね、私(あるいはあなたでも、誰でも)がこの体験を信じようと信じまいと、体験それ自体は変わらずに、私の人生の一部であり続けるわけです。

デニス:夢を見る前と後では、生活は変わりましたか?
今の方が落ち着ているとか、幸せだとか、混乱しなくなったとか?悟りを開いたのですか、ブッダみたいに?

著者:悟りですって?ご冗談を!まさか!
でも、それは私の求めていることですけどね。少なくとも、それに近づきたいとは思っています。
そうですね、確かに前よりは混乱しなくなったと思います。

デニス:フェイスブックのあなたのページのイラストは素晴らしいですね。ご自分で描かれたの?

著者:いいえ、私の友人の画家アンディ・バーガーが描いてくれました。夢の中で「物事」がどのように見えるかを読者の皆さんにわかっていただきたくて、それをお伝えできる唯一の方法が、これらの絵をフェイスブックに載せることだと思ったんです。「少年と天使たち」のファンページhttps://www.facebook.com/FoalAndTheAngelsを作ったのも、その理由からです。
でも、絵がどんなに素晴らしくても、本物の夢の素晴らしさは比べ物になりません。色彩は夢の方がはるかに「鮮やか」で、いのちに満ちています。しかも、夢のすべてから発せられる「愛」の感覚は、得も言われぬ、絵筆では表現できないものです。

デニス:このインタビューを終える前に、他に著者として読者に伝えたいメッセージはありますか?

著者:読者の期待に応えているかどうかはわかりませんが、読みやすい本ではあると思います。流れはスムーズで、それでいて、優しく諭してくれる「現実的で高邁な」知恵について、立ち止まって考えることができます(この知恵は、もちろん私のではなく、天使たちの知恵です。私に、そんな知恵があろうはずがありません)。この知恵のお陰で、私の人生は助けられていますので、読者の皆様にとっても、何か不思議な方法でお役に立つことを願っています。
この本は、夢やメッセージが如何にして私のスピリチュアル・ジャーニー(霊的旅路)を導いてくれたかを物語っています。私がこれを世に出したいと思ったのも、ユニークだからではなく(別にユニークではありません、何世紀もの間何度も何度も語り継がれてきたことなのですから)、そのスタイルが学術的ではなくて、誰にでも読み易く、取り入れ易い知恵に満ちているからです。皆様への私の最後の言葉は、「感想をお待ちしています!!」かな。

デニス:フォール、その言葉と存在で、私の人生に深く関わってくださったことに、感謝いたします。
愛を込めて。デニス・バリー

デニス・バリー:インスピレーション溢れる作家です。
彼女の第一作What Does the Tooth Fairy Do with Our Teeth?(歯の妖精は歯に何をしているの?)が発売中です。
デニスは子ども達向けに書くのが好きだと言っています。自分が子どもみたいだからですって。
彼女はニューヨーク州のバッファローに、ご主人と二人の子どもと犬と暮らしています。
デニスはまた、ベストセラーのWatch Her Thrive: Stories of Hope, Courage and Strength の共著者でもあります。
アクセスの多い各種ウェブサイトにも寄稿しています。詳しくは彼女のウェブサイトをご覧ください:
http://www.denisebarry.net/