翻訳者のブログ

著者雑感 夏の午後に

猛暑が続く2020年の8月のある日曜日、自分の訳した「少年と天使たち:知恵が目覚め、気付きの旅が始まる」をふと手に取り、読み始めました。
思えば、フォールのシリーズは、翻訳と出版用のゲラをチェックするために読むのが精いっぱいで、ゆっくり読書を楽しむことはこれまで、なかったのです。
この春からのコロナ禍による自粛生活と、体調が今一つということもあり、根を詰めた仕事や読書のできないのが幸いして、「自作」ゆえの気楽な読書ができました。

感想は?素晴らしい!の一言です。何が素晴らしいって、愛、ゆるし、感謝、喜び、苦しみといった日常生活で必要かつ普遍的な要素が、宇宙の神秘と共に、天使の優しい導きによって紹介・説明されていることです。
極めて哲学的、形而上的なことまでも、詩のように、音楽のように、美しく、しかもわかりやすく説明されているのは、さすが天使たちのお力添え!!!と思いました。
これだけの内容を文章にした著者の表現力(英文)はスゴイと思い、翻訳の最中何度も舌を巻きましたが、日本語になった本を読んでみて、あぁ、天使たちは日本語にも、力を貸してくれたのだとしみじみ、感謝を込めて思います。

翻訳中、不思議なことにも出会いました。
大事なセンテンスを太字にする作業の最中に、「時間と永遠は同時に存在する」という言葉が、パソコンから、前面にズームアップされてきたのです、まるで、テレビのコマーシャルみたいに。
不思議でしょ!?ですから、本の中では(p.85)、その言葉は当然「太字」です。