翻訳者のブログ

著者雑感 秋の夕べに

9月に入り、朝夕の風が、秋を運んでくるような気分に誘われて、「少年と天使たち」の続編を読み始めました。つい先月、初編を読んだばかりで、その続きのようなつもりで読み始めたのですが、さにあらず!
読み進めるうちに、翻訳していた頃の苦労が蘇り、感慨深い読書になりました。

読み手の想像力を超えるような体験が次々に繰り広げられ、面白かったです。訳している時は内容が難解で、グーグルを検索しながら、知識と思考力を総動員して格闘した個所が、あらためてじっくり読んでみると、いずれも真実味を帯びて、響いてくるから不思議です。
科学者なら、物理学者なら、哲学者なら、ここはどう思うだろう?と自問しながら、宇宙の不思議、生命の不思議、そして大いなる意識の存在について思いを馳せました。

私自身は体外離脱体験をしたことはありませんが、この本を読んで、それがどれほど異次元へのシフトであるのかを、そして、それがどれほど大きな意識の変革を伴うものであるのかを、垣間見た思いがします。この本の翻訳をしなければ、知ることはなかったであろう世界を見せてもらって、感謝です。自分の世界の小ささを思い知らされました。事実は小説よりも奇なり!!!

訳者