このサイトについて

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このサイトを開設した意図と、「少年と天使たち」が日本で生まれた背景を少しご説明したいと思います。

この本の原書「FOAL AND THE ANGELS」 を最初に手に取ったのは、7年近く見守って来た母を見送って、10か月余りを経た頃でした。
その遥か前に長年来の友人である著者から贈られていたのですが、原書を読むという習慣のない私は、母の世話にかまけて、ほったらかしにしていました。
やっと時間ができて、ふと周りを見回すと、「FOAL AND THE ANGELS」 がまるで私を招いているかのように、目に入りました。
原書は訳さないと頭に入ってこないという困った習性のある私ですが、訳し読みをしているうちに、いつの間にか内容の面白さに夢中になってしまい、気が付いたら、一冊の翻訳本になっていたというわけです。

その後も次々と、続編、完結編が書き下ろされ、私は夢中になって翻訳にのめり込みました。
そして、幻冬舎のご尽力のお陰で、二年をかけて何とか三部作の刊行にこぎつけました。
このサイトを開設したいと思ったのも、そんな面白い物語を、小さな世界に留めておくのはもったいない、何とか多くの方に知っていただいて、読んでいただきたいと思ったからです。

著者と私の関係

著者と私の関係についても、少しご説明したいと思います。
著者とは、40年以上前に六本木にあるカトリック教会フランシスカン・チャペル・センターで、あるアメリカ人の神父さまを介して知り合いました。
以来、地理的に離れていることもあって(著者が日本在住とは言え)、お互いに会うことはめったにないまま、時々電話で近況を交わす程度の間柄でした。
言わば旧交を温めたのは、この「FOAL AND THE ANGELS」がきっかけだったのです。
この物語の主人公少年フォールは、著者と訳者の絆を深めてくれた立役者ですね。
因みに、「少年と天使たち III」(魂の回復と内省の旅)は、今は亡きこのアメリカ人の神父さまに捧げたものです(刊行日が彼の誕生日でした)。

「少年と天使たち」が皆様にとっても、人間関係を深め、また旧交を温めるお役に立てば幸いです。

2020年6月1日
山川 晃子(訳者)

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