海外の感想

直截性、透明性、簡潔性に富む大胆で独創的なストーリー

「フォール」を読めば、著者の体験と考え方のパワーが分かります。異世界を描き、マトリックスを超えて、私たちが普段考えもしない現実について問いかけているという点で、大胆で独創的で、見た目よりも深く、直截性、透明性、簡潔性に溢れています。
思いもかけぬ方向へと誘うことにより、安易なレッテル貼りを許しません。私はこの本を本能的に寓話として読みました。その意味で、そこには寓話的な意味があります。ですから、この本は大人だけでなく、若い人にもわかる哲学書でもあります。
本の中で太字になっている個所、例えば「感情は宇宙の大きなエンジンなんです」は、宝箱を開ける鍵ともなっています。
これは、「宇宙の秘密はエネルギーと周波数と振動でできていることだ」と語ったテスラの言葉のレベルにまで至っています。
これは2020年のことを言っており、私たちは、知覚までも大きく変化せざるを得ないほどの、基準が崩壊する時代に生きています。感情についてのこの一行は、「フォール」全体を流れるキーフレーズであり、一番に学ぶべきレッスンです。
この本が何らかのきっかけで読者の手に渡り、彼らが「これは何の本?」と思いながら読めば、自分の生活、人生に大きな影響を与え、共時性も相まって、大きな成果を上げることでしょう。

キーロン・デブリン (英国)、(2020年10月)
Kieron Devlin (UK)